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断絶への航海

すごく久しぶりにSF小説を読みました。『断絶の航海』です。

第三次世界大戦の傷もようやく癒えた2040年、アルファ・ケンタウリから通信が届いた。大戦直前に出発した移民船〈クヮン・イン〉が植民に適した惑星を発見、豊富な資源を利用して理想郷建設に着手したというのだ。この朗報をうけ〈メイフラワー二世〉が建造され、惑星ケイロンめざして旅立った。だが彼らを待っていたのは、地球とはあまりにも異質な社会だった....

無人の宇宙船が地球に似た惑星を発見し、搭載された資源を使って人間を生み出し、教育し新たな社会を築いていきます。これがまったく元の地球とは違った価値観を持つ社会になっています。
多少ネタバレになりますが、この惑星では資源が豊富というより無限?にあり(この辺がSFですが)、惑星の住民は衣食住すべてにわたって無償で手に入れることができます。つまり食べるため、生きるために働かなくていいんです。うーん、なんてパラダイス...

今の我々が大前提としている事が『必要ない』社会で人間はどういった文化、価値観を持つに至るのか。SFというより哲学的なお話で、そもそも何で働かないといけないのかとか何のために生きているのかなんて、根源的なところを未だに悩ましく思う自分にとって、神とか宗教とかいったものではなく、まったく別の観点からアプローチしてくれたこの本はとても印象に残りおおいに考えさせられました。

またこの本の巻末には『囚人のジレンマ』の話とそれを命題としたプログラミングの話も出てきます。これがまた考えさせられます。

一度読んでみてはいかがでしょうか。


2015年9月
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